屋富祖通りを散歩していると、またまた気になる看板『きりきり　まい！』を発見。　

おやっ、パンツから何やらはみ出ているぞ‼　悪い病気かもしれないので、今度店へ往診しましょうか？(笑)　

そして、お隣さんは、『らぶ・いず　おBar』　

欧陽菲菲？？

『らぶ・いず・お婆ぁ』じゃなくてよかった…。（笑）

屋富祖はディープで楽しい街です。

数年前、私の外来に「中学生の頃からペニスが小さくて悩んでいる」と1人の少年（19歳）が受診しました。

診察室で初対面のその患者さん、第一印象は、「年齢の割に、見た目が幼い」。　

具体的に言えば、①声がかん高く、②体毛が薄い（髭、腕やすね毛が薄く、陰毛や腋毛も薄い）、③身長167㎝と成長は悪くないが、ポチャッとしており同年齢の子に比べて筋肉量が少ない。　一言で言い表すと、体格のいい小学校4年生という感じでした。

しかし、他にとりわけ病的な感じはなく受け答えもしっかりとしており、知的レベルは高そうである。

彼の悩みである「小さいペニス」を診察すると確かに小さい。

陰茎の根元から先端までの長さは4㎝、陰毛は産毛程度で、精巣（睾丸）も大豆くらいの大きさで明らかに外性器の発達が不良です。　

そして、彼はこれまでに「声変わり（変声）」の経験も無く、ニキビもできた事がないので顔面は幼児のようにつるつるです。

これまでに、4か所の医療機関を受診したようですが、「異常はない。そのうち大きくなるでしょう。」と医師に言われ、その間公衆トイレでの立小便も出来ず（隣の人に見られるのが嫌で）一人悩み続けていたようです。

彼を診察した際に、私は真っ先に男性ホルモンの異常を疑いました。　

専門的な検査を行ったところ、予想通り脳下垂体のホルモン分泌低下による男性ホルモン機能低下（続発性性腺機能低下症）と診断、そして通院の上ホルモン（HCG）の投与を続けていると数カ月後には変声やニキビ、あご髭、陰毛、腋毛等の二次性徴も見られ、肝心の小さいペニスの方も、しっかりと成長し彼の悩みは解決しました。

このように性ホルモンの異常を持った患者さんは他にも潜在している可能性がありますが、専門医（泌尿器科、もしくは内分泌科）でなければなかなか診断がつかないと思います。　

その後彼は、自分の夢を求めて上京し、今はどうしているのかはわかりませんが、きっとその夢を叶えているような気がします。　

高齢者インフルエンザワクチンに対する市町村からの助成金補助は間もなく終了します。年末よりインフルエンザ患者数が増加傾向にあります。ワクチンの摂取を希望される方は早めに受診してください。　（那覇市1月31日まで、浦添市、宜野湾市は2月末日で終了。以後は全額自己負担となります。）　

【那覇市医師会生活習慣病検診センター検査部発表】

平成28年3週　H28.1/17～H28.1.24　

インフルエンザが疑われて検査を施行した人数　484人

インフルエンザ陽性者　　　　　　　　　　　　129人（A型108名,B型21名、AB混合0名）

＊調査協力施設　浦添総合病院、那覇市立病院、沖縄赤十字病院、沖縄県立南部・こども医療センター

今年のムーチーは1月19日でした。　この時期はやはり寒いですね。　寒すぎてブログも更新できません。（笑）　

写真は那覇市牧志（まきし）の老舗『松原屋製菓』さん

金タマがねじれて腐れ落ちる病気（精巣捻転）

オフィシャルのＨＰの「院長コラム」にＵＰしました。　

全国的にインフルエンザが流行しています。高齢者インフルエンザワクチンに対する市町村からの助成金援助は那覇市在住の方は1月31日、浦添市、宜野湾市在住の方は2月末日で終了します。　以後は全額自己負担となりますので、ワクチンの接種を予定されている方は早めの受診をお願いします。　

【那覇市医師会生活習慣病検診センター検査部発表】

平成28年3週　H28.1/11～H28.1.17　

インフルエンザが疑われて検査を施行した人数　470人

インフルエンザ陽性者　　　　　　　　　　　　117人（A型93名,B型24名、AB混合0名）

＊調査協力施設　浦添総合病院、那覇市立病院、沖縄赤十字病院、沖縄県立南部・こども医療センター

「インポに効くというサプリメントは本当に効きますか？」と時々患者さんから質問を受けますが、返答に困ってしまいます。　

というのは現在販売されているサプリメント（健康補助食品）は種類が非常に多く、用量、純度、成分に対する規制もほとんどないため、その効果や健康に及ぼす影響は不明であり医師のなかでも意見は統一していないのが現状だからです。　

そこで最近米国のウェイクフォレスト医学校泌尿器科のTao Cui氏らが、『最も売れている男性の性の健康のための健康補助食品に関するデーター』をまとめ、発表しているので参考資料として紹介します。

方法
・最も人気のある店で販売された男性の健康サプリメントの販売データーをもとに、最も売れている製品を特定した。
・製品の成分、用量、価格、作用機序に関して利用可能な情報を要約し、広範に文献検索を行いこれらの栄養補助食品に含まれる各成分について最新のエビデンスを示した。

結果
・最も売れている製品には複数のサプリメント成分が混ざっていた。（1つの製品に最大33種類が含まれていた。）
・最も一般的な成分は、ニンジン、ハマビシ、亜鉛、ホーニーゴートウィード（イカリ草）、ビタミンB群/微量元素、ファヌグリーク、L-アルギニン、マカ、DHEA、イチョウ、ヨヒンビンだった。
・これらの成分の有効性の評価をできる医学論文は乏しく,評価が出来るほど質の高い文献は見当たらない。

結語
・男性の栄養補助食品を支持するエビデンスが不足しているのもかかわらず、これらの製品は依然として広く用いられている。
・これらの商品は泌尿器科を受診する男性の健康と幸福に影響を及ぼす可能性がある。
・一般的に使用されている成分に泌尿器科医が精通する事は、患者に適切な助言を提供する上で役立つと考えられる。

（The Journal of Sexual Medicine 2015.11.13)

なんとも玉虫色の結語で、よくわかりませんね。
結局サプリメントについての医学的な研究データーは乏しく、効果の有無については現時点では不明である。　という事でしょう。

「インポに効くサプリは本当に効きますか？」と質問されたら、
「効くかもしれんね～。」と答えるのが現時点での正解でしょう。

小学生のころ、誰もが何度も経験した『蟯虫検査』は平成28年4月1日から廃止されるそうです。

昭和20年代、寄生虫は結核とともに国民病と言われていましたが、昭和50年代以降化学肥料の普及、下水道の整備等衛生環境が改善されたために現在では寄生虫の感染率が１％以下と激減し、このたび蟯虫検査は廃止される事となりました。

私の幼少世代、蟯虫検査紙は、「キューピーちゃんがお尻に手をあててこちらを振り向いているイラスト」が描かれた袋に付属したセロファン紙の青い部分を「こうもんさま」に押し付けるやつでした。

小学校低学年の頃は、自分でセロファンを「こうもんさまに」当てることができないので母親にやってもらうのですがその時母は子供たち（私の兄弟）に、

「ウンモ―しなさい。」と四つん這いになってお尻を向けるように指示をします。

「ウンモ―？？」　沖縄県民以外の方、あるいは若い人は知らないでしょうが、「ウンモ―」とは沖縄の方言で、「牛みたいに四つん這いになる。」事を意味します。　

ですから、蟯虫検査と聞くと、「ウンモ―」と言う言葉が蘇ってきます。

高齢者インフルエンザワクチンに対する市町村からの助成金援助は那覇市在住の方は1月31日、浦添市在住の方は2月末日で終了します。　以後は全額自己負担となりますので、ワクチンの接種を予定されている方は早めの受診をお願いします。　

【那覇市医師会生活習慣病検診センター検査部発表】

平成28年2週　H28.1/4～H28.1.10　

インフルエンザが疑われて検査を施行した人数　414人

インフルエンザ陽性者　　　　　　　　　　　　91人（A型79名,B型12名、AB混合0名）

＊調査協力施設　浦添総合病院、那覇市立病院、沖縄赤十字病院、沖縄県立南部・こども医療センター

「イカシタ」、「イカす」って言葉はほとんど聞かなくなった気がしますが、ひょっとして既にだれも使わない「死語」？　　それはさておき、先日屋富祖通りを散歩していると、気になる看板を発見しました。

台風がきたら崩れそうなおんぼろ小屋（持ち主の方、すみません…笑）に、これまた良く似合うレトロな看板「Pink Princess」。

看板全体の色のコンビネーション、イラスト、そしてPink Princessのアート文字の美しさとは相反する　『ヘアー＆ネイルサロン、中央ミート向い路地』の手書き風の字体がうまくマッチしており、極め付けは黒電話と看板に浮き出た錆が私の感性をくすぐります。

よく見ると看板のフレームはイラストの女性のロングヘア―で、見れば見るほどこの看板に魅了されてしまいした。　おそらく、このおんぼろ小屋(笑)に掲示するために計算されたデザインに違いありません。　

矢印の方向へ向かうと、これまたレトロ感たっぷりの素敵な看板を発見。お金をかけた看板ではなく、手づくり風の、素朴でありながら味のある看板です。

こんな素晴らしいデザインはなかなかできません。きっとこの店のオーナーはセンスのある方でしょうね。