男性更年期障害(LOH症候群)

男性更年期障害(LOH症候群)とは

なんとなくやる気が出ない、ほてり、のぼせ、筋肉痛、疲れやすい、イライラしやすい、怒りっぽい、憂鬱、不安感、焦り、性欲の減退、勃起力の低下などで困っている中年男性が最近増えています。

これらの症状があるが、内科や精神科で精密検査をしても異常がないと診断された方は、男性更年期障害(LOH症候群)の可能性があります。
最近は、しばしば男性更年期障害(LOH症候群)がテレビや新聞などのマスコミで取り上げられるようになり、検査を目的にご来院される方も増えてきました。

男性更年期障害を放置しておくと……

男性更年期障害に対して適切な治療をしなかった場合、イライラやストレスで気が滅入ってしまい、中にはうつ状態になったり引きこもったりする人もいます。

また、免疫力が低下する、がんになる、性交渉に支障が出る、やる気がなくなる、認知症が進みやすくなる、骨がもろくなって骨粗鬆になる、脂肪が増えてメタボリックシンドロームになり心臓疾患になるなど、様々なリスクが高まっていきます。

男性更年期障害の検査と治療

男性更年期障害が疑われる場合、まず血液中の男性ホルモン(テストステロン)の値を測定します。
男性ホルモン(テストステロン)が欠乏していればLOH症候群と診断、逆に男性ホルモン(テストステロン)が高ければLOH症候群は否定されます。

男性更年期障害と診断されたら、2~3週間毎に男性ホルモン(テストステロン)の補充療法を継続します。
ホルモン補充療法は、「エナルモンデポの筋肉注射」、あるいは「テストステロン軟膏(グローミン)を1日2回塗布」のいずれか方法を選択できます。また、症状が軽い場合には漢方薬でも改善します。

セルフチェック

男性更年期障害をチェックするためには、AMSスコアと呼ばれる国際指標がありますが、日本人向けに作られたものとしては「熊本健康調査票」があります。以下の項目に当てはまるかどうかをチェックしてみましょう。

ほとんどない…1点
ややある…2点
かなりある…3点
特につらい…4点

1. 体調がすぐれず、気難しくなりがち
2. 不眠に悩んでいる
3. 不安感・寂しさを感じる
4. くよくよしやすく、気分が沈みがち
5. ほてり・のぼせ・多汗がある
6. 動悸・息切れ・息苦しいことがある
7. めまい、吐き気がある
8. 疲れやすい
9. 腰痛、手足の関節の痛み
10. 頭痛・頭が重い・肩こりがある
11. 手足がこわばる
12. 手足がしびれたり、ピリピリする
13. 尿が出にくい、出終わるまで時間がかかる
14. たびたび夜中にトイレに起きる
15. 尿意を我慢できなくなり、漏らしたりする
16. 性欲が減退したと感じる
17. 勃起力が減退したと感じる
18. セックスの頻度 2週間に1~2回以上…1点   月に1~2回…2点   月1回未満…3点   全くない…4点

いかがでしたでしょうか。全てのスコアを足して、以下の結果と見比べてみてください。

合計スコアと男性更年期障害の程度

17~26点:問題なし
27~36点:軽度
37~49点:中等度
50点以上:重度

男性更年期障害を予防・改善するためにできること

食事

大豆、魚、肉といったタンパク質だけでなく、果物や炭水化物などもバランス良く取るようにしましょう。 特にタマネギや山芋、人参は昔から精がつく食物として知られており、男性ホルモンを高めるといわれています。

また亜鉛(牡蠣など)とビタミンE(緑黄色野菜)も積極的に摂取するよう心がけましょう。

運動

適度な運動は、筋肉が鍛えられて男性ホルモンであるテストステロンを増やすことが分かっています。

ただし、過度な運動はかえってストレスとなり、テストステロンが減少してしまいます。

ストレス

ストレスは、男性ホルモンを低下させることが知られています。
ストレスを溜めないよう、上手に気分転換しましょう。

睡眠

不眠や過労はストレスにも繋がります。
十分な睡眠時間を取って、規則正しい生活をするようにしましょう。

よくある質問

Q、男性更年期障害の治療に副作用はありますか?

A、男性更年期障害の治療、つまり男性ホルモンの補充療法で一番怖い副作用は、前立腺がんの進行を早めることです。

当院は泌尿器科を專門としており、しっかりと前立腺がんの検査をした上で、問題のない方にのみ男性ホルモンの補充療法を行っていますのでご安心ください。

他に副作用として、多血症、肝機能障害等がありますが定期検査で副作用の有無を調べますのでご心配はいりません。

Q、男性更年期障害は何歳くらいから気をつけた方がいいですか?

A、男性更年期障害は、加齢によって男性の精巣の機能が落ち、男性ホルモンの産生が低下することで起きる病気です。
個人差がありますが、早い人では30歳代から発症します。

男性更年期障害でお悩みの患者さんへ院長からのメッセージ

男性更年期障害、すなわちLOH症候群は40歳から60歳代に多く発症します。
この年代は、家庭において子供の教育や進路の悩み、親の病気や介護、借金の悩み、職場では中間管理職としての責務や、不況、リストラに対するストレス等、一生において最も試練の多い時期です。
これらのストレスが引き金となって男性ホルモンの産生量が減少しLOH症候群は発症するとされています。

男性ホルモンには「ストレスを打ち負かす作用」があるため、LOH症候群を発症すると現状のストレス環境にますます対応できなくなり、さらに男性ホルモンの産生が抑制され、LOH症候群は悪循環のスパイラルに陥ってしまいます。 

そこでLOH症候群の患者さんへ男性ホルモンを補充することにより、ストレスへの対応能力が上がり、徐々に症状は改善へと向かっていくのです。

また、男性ホルモンの減少は、認知力の低下、メタボリックシンドロームの発症、筋肉量の低下、骨塩量の低下による骨粗しょう症の発症、性欲および勃起力の減退等、様々な弊害をひきおこし老化の速度を早めてしまいます。 ですからホルモン補充療法はこのような病態を予防し、ひいてはアンチエイジング(抗加齢)としての効果もあるのです。 

少子高齢化社会の日本にとって昨今の課題として、中高年男性の生活の質(Quality of life : QOL)を高める事が重要視されています。
総務省によると平成26年9月15日現在、65歳以上の高齢者人口の割合は25.9%となっており今後もますます高齢者の割合が増加していきます。若年者の人口割合が減少すれば、高齢者も労働力として自立し社会的活動を行う必要がでてくると思われます。
現に、平成25年4月2日より定年年齢が延長されて65歳定年制となりましたが、将来さらに定年の年齢が引き上げられる可能性もあります。

古くから「光陰矢の如し」、「少年老い易く、学成り難し」ということわざがある様に、誰でも「あっと言う間」に高齢者となっていきます。
これからの超高齢化社会に向けて我々が出来ることは、中壮年の早い時期から健康増進や疾病の予防、そしてアンチエイジング(抗加齢)を意識して将来に向けて対策を施すのが賢明だと思います。 超高齢化の時代においての70歳代、80歳代はもはや老人ではなく青壮年です。

これからは『いつまでも若々しく、高いQOLを維持し、素敵でかっこいい人生を過ごそうではありませんか。』
子供が大人に憧れて背伸びをするように、若者らが憧れるような素敵な老人を目指していきましょう。

費用

診察料金

診療目的診療項目料金(税込)
保険3割自費(自由診療)
診察初回初診料 850円 2,160円(税込)
診察2回目以降再診料 380円 540円(税込)
お問い合わせ 電話番号:098-877-7777