男性泌尿器BLOG

2016.10.25更新

 沖縄県では例年よりも早く、10月中旬で既にインフルエンザの流行が見られています。  手洗いやうがいの慣行で感染予防に努める他、多くの人と接する機会のある方は早めにインフルエンザの予防接種を受けましょう。

 現在、当クリニックでは、随時インフルエンザワクチン接種の受付を行っております。

 

【那覇市医師会生活習慣病検診センター検査部発表】

平成28年第43週 H28.10/17~H28.10.23

インフルエンザが疑われて検査を施行した人数 492人

インフルエンザ陽性者            105人(A型104名,B型1名、AB混合0名)

 

*調査協力施設 浦添総合病院、那覇市立病院、沖縄赤十字病院、沖縄県立南部・こども医療センター(那覇近郊拠点病院)

投稿者: 沖縄県のなしろハルンクリニック

2016.10.19更新

私が小学生のころ(1970年代)、女子生徒の間では『紙石鹸』というやつが流行っていました。 固形石鹸を薄く紙状に加工したもので、大きさはマッチ箱くらいであったと記憶しています。 携帯に便利である事もあり、かなりヒットした商品でしたが、はたして今でも使っている子はいるのでしょうか?

 

さて、話は変わりますがいよいよファイザー製薬より『ペーパーバイアグラ』が発売されます。 正式な商品名は『バイアグラODフィルム』。 これまで殿方は従来のED治療薬を財布や小銭入れの中に携帯し使わないうちに粉々に崩壊してしまったというお話をよくうかがいましたが、フィルム状ならその心配はありませんね。 しかも、ODフィルムは水無しで口の中で溶かして飲み込むことができるとの事です。 

 

10月21日(金曜日)より販売開始との事ですが、気になる値段の方は従来のバイアグラ錠と同価格になる見込みです。 さっそく当クリニックでもお試しに20回分だけ発注しました。 反響が大きければ常備したいと考えております。 

 

 VIF1

VIAF2

投稿者: 沖縄県のなしろハルンクリニック

2016.10.14更新

10月12日(水)配信のニュースで、「本邦過去最多のニセED治療薬(バイアグラなど)30万錠押収」されたとの事。

 

バイアグラ、シアリス、レビトラ等のED治療薬は偽物が氾濫しており、それらの服用による健康被害も報告されています。

 

バイアグラだけではなく、シアリスの偽造品が県内にも蔓延しています。

バイアグラが食事の影響を受けやすい(食後1時間以上あけて服用する)のに対して、シアリスは食事の影響を受けにくい上に効果の持続時間がバイアグラの約6倍と長く使い勝手が良いというメリットから人気が高まっているので最近では偽造品が急増しているのです。

 

下の写真は当クリニックを受診した患者さんが持っていたシアリスの100㎎です。 シアリスの製造元であるイーライリリー社ではシアリスは5㎎、10㎎、20㎎しか製造販売をしておらず、100㎎という剤型は明らかに偽造品です。 偽造品の中にはネズミの糞やゴキブリ、重金属等の有害物質、麻薬等の混入しているものも発見されており健康被害をもたらす可能性があるため絶対に服用しないようにしてください。

 

シアリスの偽造品

ciaris-imi

投稿者: 沖縄県のなしろハルンクリニック

2016.10.02更新

バイアグラは国内ではED治療薬として1999年3月より販売開始され、16年以上の臨床実績がある最も有名なED治療薬です。 そのED治療薬の先駆者であるファイザー製薬がまたまた画期的なED治療薬を開発し近日中に販売するようです。 何と、バイアグラをフィルム状の形状に加工し、口腔内で溶かして服用で来るようにしたのです。 水なしで服用できる上にフィルム状ですので、コンパクトで持ち運びに便利‼ 財布や手帳、名刺入れにしのびこませて「いざ」と言うときに使用可能との事。 

今のところ、販売時期や値段については未定ですが、情報が分かり次第報告させていただきます。

 VIAODF

投稿者: 沖縄県のなしろハルンクリニック

2016.10.01更新

副作用とは

岩波広辞苑によれば「医薬の一定の作用を利用して治療しようとする時,それに伴って,治療の目的にそわないか,または生体に不都合な作用が起ること。また,その作用。」とあり、副作用は一般的にはあり難くないものである。 

 例えば、風邪薬には眠気や排尿障害をきたす成分が含まれているものが多く、自動車の運転をする方や前立腺肥大症の方は留意しなければなりません。 

 

ところが、前立腺肥大症の治療薬による「思わぬ副作用」に喜ぶ(?)通院患者さんが泌尿器科の患者さんにはいらっしゃいます。 

 

「最近髪の毛が増えてきました」 

いつの間にか後退していた額にうっすらと産毛が生えてきて、徐々に髪の毛が増えてきたとの事です。前立腺肥大症の治療薬であるデュタステリドは男性ホルモン(テストステロン)の作用を抑制し前立腺肥を縮小させます。 男性ホルモンは薄毛の原因ともなるので、デュタステリドを服用する事により薄毛の進行がストップし、さらに服用を続けると頭髪が増えてきます。(効果はすぐには表れませんが、服用後半年程経過すると実感してくるようです。)また、増毛効果(副作用)には個人差があり、毛根細胞がまだ元気な若い方のほうが反応は良いとされています。 当科を受診した時には排尿障害と薄毛で「老い」を感じていたこの方は、この薬を飲み始めてから、おしっこも出やすくなり、さらに薄毛の悩みも改善され気持ちも若々しく生き生きとして来たとの事です。

 

「EDが改善しました」

タダラフィルは前立腺肥大症の治療薬として2014年1月14日、日本で製造販売が開始された新しい薬です。その作用機序は、尿道や前立腺の平滑筋細胞においてホスホジエステラーゼ5(PDE5)を阻害する → 局所のcGMPの分解を阻害することで平滑筋を弛緩させる → 下部尿路組織における血流及び酸素供給が増加し、前立腺肥大症に伴う排尿障害の症状が緩和される。という事らしいが、これはED改善薬であるバイアグラやレビトラ、シアリス等と同様な作用機序によるものであり、副作用としてEDが改善するのは当然といえば当然の事であります。

当クリニックに通院中のある患者さんは数年前からEDであったが、病院やクリニックに行くのも恥ずかしくて諦めていたところ、前立腺肥大症に対してタダラフィルを服用開始した頃から「朝立ち」が見られるようになり、ついにはEDも改善したとの事である。思わぬ効果に非常に喜んでおり、まさに一石二鳥のありがたい副作用を持つ薬と言えます。

 

前立腺肥大症の診断には検査が必要

前立腺肥大症、薄毛(AGA:男性型脱毛症)、ED(勃起不全)は中高年男性に好発する疾患ですが、AGA,EDの治療は保険適応となっておりません。上記薬はあくまでも前立腺肥大症のお薬です。前立腺肥大症の診断には、①症状確認(IPSS等の問診表)、②超音波検査、③尿流量測定検査(排尿量、排尿速度、排尿時間、残尿量を機械で測定)等をしっかりと行う必要があり、特にこれらのお薬は前立腺肥大症の診断根拠となる検査をおこなわずにお処方する事はできませんのでご了承ください。 かかりつけ医におねだりして検査もせずに処方してもらうと、その医療施設もお国からペナルティーを受けますので注意してください。 

 

投稿者: 沖縄県のなしろハルンクリニック

お問い合わせ 電話番号:098-877-7777