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2016.02.14更新

今日2月14日は友人であるSさんの誕生日。 毎年バレンタインデーの日には彼の事を思い出す。

 

面構えはアニメのルパン3世に出てくる次元大介似で、那覇市山下町の小さなJAZZ BAR『う』のマスターだった。

 

終戦直後に建てられたであろう木造トタン葺きのこぢんまりとした店で、バーカウンターの奥にアップライトピアノが一台設置しており、2 ,3カ月に一度JAZZライブが行われていた。 小さな店なのでピアノ、ベース、ヴォーカルのトリオバンドに客が15名も入れば満席であった。 また、店の隅には古いジュークボックスが置いてあり、100円で4曲真空管の温かい音色を楽しめた。 

 

過去のブログ『伝説のJAZZ BARうじゅむん』をご覧になった方はピンときたかと思いますが、この店は『うじゅむん』の実弟の店である。

 

客の居いない日に、カウンター越しに二人で死生観について朝まで語り合う事があった。 彼は病院嫌いで、何があっても病院に行くことがなかった。 『人間はいつか死ぬ。 自然に消えていく事が一番いいのだ。』といつも言っていた。 そして彼の言う通り、静かに消えて行ってしまった。 

 

Sさんの5年忌に、彼の友人らがSさんを偲んで会食を行う事となり私にも声をかけていただいた。 その時あまりにも懐かしく、5年ぶりにJAZZ BAR『う』でSさんと飲む夢を見た。 その風景があまりにも鮮明であったため、夢から目覚めてすぐに描いたものが下の画です。(下手で恥ずかしいのですが、Sさんの表情が良いので公開します)

 

Sさんが亡くなってから、はや14年も経ってしまった。 気がつけばいつの間にか自分もSさんとほぼ同じ齢になっているのには驚いてしまう。 

 

今日はSさんの好きだった、Ella Fitzgeraldを聴きながら彼の誕生日を祝い、そしてご冥福を祈りたいと思います。

BAR-U

投稿者: 沖縄県のなしろハルンクリニック

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