洋式トイレの便座の形にはO型(ドーナツ型)とU字型(馬蹄鉄型)がありますが、今日はその形態の違いについてのお話です。
現在の洋式トイレが登場したのは約100年前で、当初はO型(ドーナツ型)の便座しかなかったのですが体格が良い男性が座ると便座の前の部分にペニスが触れてしまうため衛生面の配慮からU字型(馬蹄鉄型)の便座が誕生したのです。
そのためデパートや公衆トイレ等不特定多数の人が使用する場所ではU字型(馬蹄鉄型)が普及し、O型(ドーナツ型)は強度が高く壊れにくいため家庭での設置が一般的となりました。
ところが最近では、デパートや病院、ホテル等でもウォシュレットが普及してきたので耐久性と衛生面の双方を考慮しエロンゲートと呼ばれる大型のO型便座が主流となりつつあるようです。
トイレと言えば、当クリニックには尿流量測定用の最新型トイレ(TOTOフロースカイ)を設置していますが、コンピューター内蔵で、おしっこをしただけで排尿量(膀胱容量)、排尿速度、排尿時間を瞬時に計測でき、排尿状態を客観的に評価することができます。 (前立腺肥大症や過活動膀胱、神経因性膀胱神経因性膀胱等の診断や治療評価に利用します。)
ウォシュレットといい、この尿流量測定器フロースカイといい、TOTO社の製品開発力は称賛に価すると思います。