当院に設置している尿流量測定器、TOTO社のフロースカイという機器は通常の水洗トイレにコンピューターが内蔵されている最新鋭のトイレで、前立腺肥大症、過活動膀胱、神経因性膀胱等で排尿トラブルを有する患者さんの診断および治療効果判定に威力を発揮します。
患者さんはいつものように用を足すだけで機械が排尿量や排尿速度、排尿時間を自動的に測定してくれるので、患者さんの精神的な負担も軽く大変重宝しています。
ところで先日、ある先輩医師A氏を含む数人のメンバーで食事会をしました。 程よくアルコールも入り尿意をもよおしたA氏は私のクリニックへ立寄って用を足す事となり、「どうせならフロースカイをやってみよう。」と上機嫌で尿流量測定を初体験。
ところが、トイレから帰ったA氏はどことなくテンションが下がっています。 どうやら尿流量測定結果が『前立腺肥大症のパターン』であることにショックを受けたようです。
前立腺肥大症は50歳ごろから始まり、60歳代で約3割、70歳代で約4割の方に見られ、男性には非常にポピュラーな疾患です。 ところが症状は徐々に進行するのでたとえ医師であっても自覚症状がない事も多いのです。 あなた自身、もしくはあなたのご家族が「おかしいな。」と感じた時にはお気軽にご相談ください。