『陰茎折症(いんけいせっしょう)』とは、わかりやすく言えばペニスが折れてしまう病状で、そのほとんどが外傷(怪我)で起こります。
「ペニスの骨折」と素人は表現しますがそもそもペニスに骨は無く骨折とは似て非なる物です。
ペニスの大部分は海綿体というスポンジ状の組織でできており、海綿体は白膜という丈夫な膜につつまれています。
平常時にはフニャフニャの状態のペニスは、性的興奮状態の下で海綿体が充血し増大します。 充血でパンパンになった海綿体は、丈夫な白膜に包まれているのでかなり固くなります。 御存知のように、この状態を勃起(ぼっき)といいます。
勃起した状態のペニスは案外横からの外力にもろく、無理に「く」の字に折り曲げると、硬い白膜はわりと簡単に裂けてしまいます。
白膜が裂ける時には「ぽきっ」という音と共に痛みを感じ、裂けた白膜からの出血のため陰茎は腫れあがり、時間が経つとともに皮膚もどす黒く変色(皮下血腫)してきます。
陰茎折症に対しての治療は基本的に「手術」です。 すなわち、裂けた白膜を糸で縫い合わせる修復手術を行います。 恥ずかしいからといって放置すると、ペニスの変形や勃起障害(ED)といった後遺症が残る事があります。
このような事態にならないよう、くれぐれも海綿体はいたわってあげてください。
泌尿器科医からのお願いでした。